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晋書巻十四 志第四 地理上 秦州
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■拙注
秦州。『禹貢』によると、もともと雍州の領域であった。魏の始め、隴右地域を分けて置き、刺史と護羌校尉を兼任したが、途中で暫定的に廃した。泰始五年(269年)、また雍州の隴右地域の五郡と涼州の金城郡、梁州の陰平郡、合せて七郡を秦州として置き、冀城を州都とした。太康三年(282年)、秦州を廃して雍州に組み入れた。七年(286年)、また秦州を立てて、上邽を州都とした。秦州は六郡、二十四県、三萬二千一百戸を統治した。
隴西郡
秦が置いた。四県、三千戸を統治した。
襄武 首陽
(鳥鼠山が東にある。)
臨洮 狄道
南安郡
漢が置いた。三県、四千三百戸を統治した。
獂道 新興 中陶
天水郡
漢の武帝が置き、明帝が漢陽と改め、晋がまた天水とした
[三六]
。六県、八千五百戸を統治した。
上邽 冀
(秦州の前の州都。)
始昌 新陽 顯新
(漢では顯親県だった。)
成紀
略陽郡
もとの広魏郡で、泰始年間(265~274年)中に名を改めた。四県、九千三百二十戸を統治した。
臨渭 平襄 略陽 清水
武都郡
漢が置いた。五県、三千戸を統治した。
下辯 河池 沮 武都 故道
陰平郡
泰始年間(265~274年)中に置いた。二県、三千戸を統治した。
陰平 平広
[三七]
恵帝は隴西郡の狄道県、臨洮県、河關県を分けて、またもや洮陽県、遂平県、武街県、始興県、第五県、真仇県の六県を立て、合せて九県を狄道郡として置き、秦州に所属させた。前涼の張駿は涼州を分属し、また狄道県を武始郡として立てた。東晋は梁州を分けて秦州とし、梁州はそのままとし、氐池郡を立てて北秦州とした。
[三六] 晉復為天水
「晉」は「魏」のことを指して書いてある。魏の時代に天水郡があり、それは『三國志』姜維伝およびその注、楊阜伝、曹真伝、張既伝、閻溫伝に見える。
[三七] 平廣
異なる部分を考察すると、『宋志』に「平武は蜀が立て、もともと廣武といい、晋の武帝が太康元年に名を改めた」とある。この志では「平廣」としているが誤りである。案ずるに、廣武は『蜀志』廖化伝に見える。晋は平武を改めたが、これはまた『元和郡縣志』に見える。
< 原文 > 『晋書』中華書局 1974年11月刊行 ISBN 7101003087
秦州。案禹貢本雍州之域,魏始分隴右置焉,刺史領護羌校尉,中間暫廢。及泰始五年,又以雍州隴右五郡及涼州之金城、梁州之陰平,合七郡置秦州,鎮冀城。太康三年,罷秦州,并雍州。七年,復立,鎮上邽。統郡六,縣二十四,戶三萬二千一百。
隴西郡
秦置。統縣四,戶三千。
襄武 首陽
鳥鼠山在東。
臨洮 狄道
南安郡
漢置。統縣三,戶四千三百。
獂道 新興 中陶
天水郡
漢武置,孝明改爲漢陽,晉復爲天水
[三六]
。統縣六,戶八千五百。
上邽 冀
秦州故居。
始昌 新陽 顯新
漢顯親縣。
成紀
略陽郡
本名廣魏,泰始中更名焉。統縣四,戶九千三百二十。
臨渭 平襄 略陽 清水
武都郡
漢置。統縣五,戶三千。
下辯 河池 沮 武都 故道
陰平郡
泰始中置。統縣二,戶三千。
陰平 平廣
[三七]
惠帝分隴西之狄道、臨洮、河關,又立洮陽、遂平、武街、始興、第五、真仇六縣,合九縣置狄道郡,屬秦州。張駿分屬涼州,又以狄道縣立武始郡。江左分梁爲秦,寄居梁州,又立氐池爲北秦州。
[三六] 晉復爲天水
「晉」當作「魏」。魏時有天水郡,見三國志姜維傳及注、楊阜傳、曹真傳、張既傳、閻溫傳。
[三七] 平廣
考異:宋志,「平武,蜀立,本曰廣武,晉武帝太康元年更名」。此志作「平廣」,誤。按:廣武見蜀志廖化傳;晉改平武,又見元和郡縣志。
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【発効日】2003/07/31
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